市少年野球大会で初優勝した都筑区選抜を監督として率いた 笹木 郁男さん 埼玉県在住 45歳
永遠の野球少年
○…過去10回の区選抜チーム最高成績は3位。「選ばれた以上は都筑区に恩返ししよう」。小学6年生、21人の代表選手を率い市内18区の頂点に初めて立った。大会に臨むにあたり選手に伝えたことは「都筑プライド」だ。「区選抜の選手として、選出されなかった仲間の分まで戦ってほしい」と野球小僧の心に火をつけた。大舞台での初采配に「都筑区少年野球の明るいニュースを届けられた」と満面の笑みを見せる。
○…埼玉県出身。「見よう見まねでバク転ができた」と恵まれた運動能力を発揮。小学4年で始めた野球でも、先輩に交じって試合に出る有望株だった。しかし、高学年で野球肘を発症。練習のない平日は接骨院に通い、鍼や低周波治療などで選手生命をつないだ。中学では県内の強豪クラブで硬式野球に専念した。『水は飲むな』の時代、「真夏の長距離走は靴に隠した100円でジュースを飲んでました」と茶目っ気たっぷりに笑う。きつい練習に耐え3年時には春、夏共に全国へ出場するが、肘が悪化し競技野球から退いた。
○…「人生の半分以上、都筑区に関わってます」。スポーツの指導者を志し、社会体育を学ぶ専門学校に進む。卒業後、縁あって現在も区内で活動するサッカーチーム「FCウイングス」を創設時から指導した。心に引っかかっていたのは野球への思い。平日の牛久保西公園も借り、サッカーだけでなく、野球も教えることにした。「親の当番がある土日の練習でなく、平日でも野球をしたい子どもはいるはず」と18年前、クラブチーム横浜球友会を設立。
○…6年前に独立し、スクール指導や体育の家庭教師事業、指導者派遣などを手掛ける会社を立ち上げた。昨年は「休んだ日が両手の指分も無い」と日々動き回る。平日の2回、埼玉の自宅から車で指導にくる熱血漢。「都筑区内の野球人口を増やしたい」。今日もグラウンドで子どもに、熱い笹木イズムを注入する。
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