音楽活動の場「ライブスポット」を整備した(株)横浜都市みらいの代表取締役社長を務める 安達 哲郎さん 区内在住 63歳
街の賑わいを「協働累乗倍(きょうどうるいじょうばい)」
○…駅前に音楽と賑わいがあふれるように――。センター南駅前を盛り上げようとこの秋、演奏活動の場「ライブスポット」を整備。市交通局の用地を借り受け、ミュージシャンらに無償提供を始めた。寄せられる意見は様々だが、「良い試み」という励ましや、出演者から「安心して演奏できる」と喜びの声も届いている。「地域のためにできることはちょっとずつある。それをやっていくのが務め」
〇…センター南・北エリアに冷水・温水・蒸気を供給する「地域冷暖房事業」や、区内3カ所の商業施設の経営などが本来の業務で、「都筑区に根差す企業として役に立ちたい」と地域貢献に尽力。7年前から地元の活性化に取り組む団体への支援を行い、延べ約100団体の背中を押してきた。活動後に行う報告会は団体同士が交流する場にもなる。「横の繋がりができる新しい触媒になっている」と手応えを実感する。
〇…京都生まれ大阪育ち。学生時代はテニスに熱中、特に団体戦ではチームの応援に力を入れていた。「一人ではつまらないことも、仲間のためなら厭わずできる」。25歳で関東の企業に就職して足を踏み入れた都市開発の世界こそ、幾多の人々が力を合わせてまちづくりを目指す現場だった。多摩や千葉NTなどの開発に携わり、3年前に同社の社長に就任。数ある都市の中でも港北NTは目を引くものがあるという。「ハード面だけでなく住んでいる人が素晴らしい。自治会や青年会も活発。ここを作った人がとても喜ぶ」。この地域のためにできることは何か、一層思索に熱が入る。
〇…今も週に一度テニスで汗を流すのは、運動したいからというより、そこにテニス仲間がいるからだ。「力を合わせれば成果は累乗倍になる」。社内で掲げた自作の五文字熟語「協働(きょうどう)累乗倍(るいじょうばい)」を貫き、都筑区の更なる活性化を目指す。「まずはライブスポットを軌道に乗せたい。人が集まる場所になることを願っている」
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