都筑区25周年記念給食を監修したイオスガーデン料理長の 中塩 義明さん 都筑区在勤 58歳
食の”感動”次世代に
○…各学校によって設備の異なる調理場、全ての食材に火を通すなどの学校給食特有のルール全部をクリアし完成した記念給食。特別感のある献立は、横浜食材を豊富に使い、家庭でも再現できる調理法や味に仕上げた。牛久保にあるレストラン「イオスガーデン」の料理長を務めるかたわら、子どもへの食育にも取り組んできたが、給食調理の現場には感嘆。「無駄がなく、的確、素晴らしすぎてびっくり。子どもたちに喜んでもらえたのは調理師さんのおかげ」と笑顔を見せた。
○…田園風景の広がる茨城県の育ち。野球に熱心で好奇心旺盛な子どもだったが、思い出されるのはデパートで食べたパフェや初めてグラタンを食べた日の感動など食の記憶ばかり。小学5年生の時は母親の作った天ぷらが口に合わず「こんなの天ぷらじゃない。もっとサクッと」と訴えるほどの食オタクだった。
○…20歳の時に「一流の味を学びたい」と六本木にある国際文化会館内のレストランへ。洗い場や下準備など体力勝負の見習い期間も辞めようと思ったことは一度もなく、伝統のレシピに、自分ならと、メモを付け足すほど美味しいものを作ることへのこだわりが強かった。30歳頃には留学前だった天皇陛下に料理を振る舞ったことも。「『最高に美味しいものを』と意気込んでた。自信が良い料理に繋がるからね」と振り返る。
○…休日は夜中12時に出発して海釣りへ。一晩かけて釣り上げた魚は新鮮なうちに自分で捌いて調理。また、横浜で活躍する料理人が集まりハマの食文化を発信するNPO法人横浜ガストロノミ協議会にも所属し、小中学校や魚市場などで食育活動などに力を入れている。「たくさんの人と食で繋がれることがとにかく楽しい」
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