5月1日付で都筑区長(第10代)に就任した 中村 香織さん 緑区在住 54歳
”地域をつなぐ”区政めざす
○…都筑区では二人目となる女性区長。街の第一印象を「街路樹が美しく、畑など昔ながらの風景も残る緑の豊かな街」と話す。また、若い人が多く住み、商業施設などが次々と建設され、発展を続ける街に「躍動感がある」と目を輝かす。一方では課題の一つに”自治会・町内会加入率の低さ”を挙げる。「”隣近所のお付き合い”の意識を更に高めたい。そんな街を区民の方々と一緒につくっていきたい」。思い描く”街”のビジョンは決まっている。
○…これまでは主に”福祉の畑”で活躍してきた。中でも心に残っているのは10年前、「市中央児童相談所」の副所長に就任した頃のこと。その一年前には「児童虐待防止法」が成立するなど、子どもたちを取り巻く環境は変化し始めていた。こんな背景もあり相談所には、各家庭の”ギリギリの状況”が持ち込まれた。「子どもを保護する際、親が包丁を持って追いかけてくることも。日々、命に関わる仕事だと実感。気の休まる暇はなかったです」と当時を振り返る。だからこそ「子どもたちのために何ができるか」ということが常に頭から離れない。「子どもにとって、一番大切なのは”地域の目”。みんなで見守る環境が、子どもの”命”を守ることにつながる」。職場を通し、地域がつながる大切さを肌で実感してきた。
○…生まれは宮城県。仙台で育ち、小学2年で神奈川区に引っ越した。小さい頃は大人しく「通信簿には消極的ってよく書かれたわ」と苦笑い。だが、まわりからは信頼される「芯の強い」存在だった。青春時代を過ごした音楽部(合唱)では、中3の時に指揮者、高2では部長を務めた。部長時代には、部員独自で自主的に企画した「発表会」を初開催した。部員の要望をまとめ上げ、実現させた。「学内規模での”昼休み小合唱発表会”になっちゃったけどね」。”厚き人望”は昔から。都筑でもその魅力を発揮し、更にステキな街にしてくれるに違いない。
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