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都筑区版 公開:2012年3月8日 エリアトップへ

高齢者と障害者のブランドショップ「いのちの木」をオープンした 岩永 敏朗さん 北山田在住 51歳

公開:2012年3月8日

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どんな人にも夢と居場所を

 ○…10年前にNPO法人五つのパンを立ち上げた。精神障害者の訪問介護などを行ってきたが、このほど、高齢者と障害者によるブランドショップ「いのちの木」を新事業として仲町台にオープン。同ショップでは、高齢者に人生を語ってもらい「思い出スクラップブック」をつくり、これをもとに本やDVDを作成する。製作するのは、同所で働く障害者と高齢者。製本などの技術は、職人として働いてきた高齢者に教わる。「夢がやっと動き出した」。新たな思いを胸に、3月21日、23日、26日はオープンイベントを開催する。

 ○…平成21 年、仲町台に地域活動支援センターコミュニティカフェ「マローンおばさんの部屋」を開設。この時から「いのちの木」の構想はあった。きっかけは、病気の義母が夢を語ったこと。「いつか服飾パタンナーの技術をマローンおばさんの部屋で教えたい」。この希望を支えに今も闘病生活を送っているという。技術を持つ高齢者に教わり、働ける高齢者や障害者に労働の場所を提供する発想はここから生まれた。「街に出て働くことで、居場所が作れれば」と真剣。

 ○…25歳の時、「世界に出て行きたい」と商社マンに。しかし、厳しい競争社会の中で心はぼろぼろになっていった。そんな中、いつも通っていた教会で視覚障害の少年に出会った。特攻服にリーゼントという格好の少年が、ある日「しし座流星群が見たい」とつぶやいた。「私は一晩中、彼のために祈ったんです。流星群は見えなかったけど、思いは通じた」。心を通わせるようになってから少年が打ち明けたのは、働く場所を探す苦労や悩み。「障害者が働ける場所をつくろう」。それが、新しい夢になった。40歳を契機に退社し、福祉の道を歩み始めた。

 ○…祈る時間が一番落ち着くというのは、毎日が忙しい現在も変わらない。「今やっていることは、自分の使命」ときっぱり。挑戦し続ける日々は続く。
 

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