「ささえあい いけべ」の初代会長を務める 座間 恒一さん 池辺町在住 73歳
池辺を愛して70余年
○…都筑区の南部に位置する池辺町で、住民たちが互いに支え合っていけるように池辺地区社会福祉協議会などが主体となり、ボランティアの会が発足された。「ささえあいいけべ」と名付けられ、9日には池辺連合自治会館で発足式が行われた。その初代会長に就任。「都筑の中でも池辺町は特に人のつながりが強い。皆さんのご協力でもっと住みよい街にしていければ」と展望を話した。
〇…力を入れる事業は子育て支援と高齢者見守りの二本柱。現在は比較的高齢者が多いと言われている池辺で、高齢者同士が交流できる会を企画している。会長になったのは仲間たちの推薦。というのも連合町内会長や、自治会長を10年以上続けてきた信頼があるから。良好な街づくりを行う中で感じたことは移り住んだ人たちを決して拒まないこと。「長く住んでいるからといって偉そうにしちゃいけない。仲間なんだから同じ目線で街の魅力を紹介しなきゃ」と話す。そんな姿勢も池辺の良さを理解しているからこそ。頼れるリーダーの一面を垣間見せる。
〇…生まれも育ちも池辺町。成人を迎えた頃、当時の日本は高度経済成長期。石油会社に就職し、敗戦後の復興を支えるべく一心不乱に働いた。28歳で結婚し、2人の息子に恵まれるが、相変わらずの多忙な日々。日曜も出勤する中、息子たちと遊べなかったのが苦しかったという。そこで地元の三留石材店を紹介され、一念発起。36歳での転職を決意した。「人生で一番大きな決断だった」と振り返る。その後地元で親交を深め、自治会長を務めるなど、池辺に欠かせない主要メンバーの一人となっている。
〇…昨年に同店の社長を退職し、息子に役職を譲った。空いた時間は地元の仲間とゴルフで息抜き。「地域のつながりはどこにも負けない。この伝統を若い人に受け継いでもらいたい」と話す。池辺を愛する気持ちは若者にも脈々と受け継がれていく。
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