にじいろの歌声IVを主宰する 渡辺 麻衣さん 早渕在住 36歳
「音楽は人生の必須科目」
○…都筑区を拠点に活動し、子どもたちに歌うことの楽しさを伝えるかなりあ少年少女合唱団。そのプランナーとして、9月1日に都筑公会堂で行われる「にじいろの歌声IV」を主宰する。童謡を中心に、団員25人がそれぞれ輝けるようなステージを演出する。「子どもたちはみんなが芸術家。一人ひとりが持つ声を合わせて、虹色の音を生み出していきたい」と意気込む。
〇…今年で創立5年目を迎える。初めは1人しかいなかった団員も少しずつ広がってきた。指導をする中で大切にしているのは、子どもたちの持つ歌声を尊重し、活かせる場を用意してあげること。声が低くても、だみ声でも、必要のない声は存在しない。ぴったりのパートを用意して、その子がキラッと輝く瞬間を見逃さない。「歌っている自分の声に注目して、それが世界に1つしかない声だと感じてもらいたい」。歌に対する熱い想いは子どもたちを伝い、コンサートの成功に向けて練習を重ねる。「私が子どもたちの一番のファンかも。どんなステージになるか楽しみですね」
〇…兵庫県生まれ。小さい頃から歌うのが好きで、中学生の時も合唱コンクールが一番の楽しみだった。「クラスに一人は張り切る女子がいたでしょ。そのタイプでした」と照れ笑い。憧れは宝塚。夢の舞台を目指し、受験を決心する。夢は叶わなかったが、指導にあたった先生が人生を変えた。音大を卒業後、先生が創立した合唱団の子どもたちを見るうちに「家族以上の絆を感じた。こんな距離感で子どもたちに音楽の楽しさを伝えられたら」。かなりあ少年少女合唱団結成のきっかけとなった。
〇…文を書いたり、絵を描いたり、自身の微妙な心情を表現するのが好き。2児の母としても、音楽を通して心を通わせるイベントを企画する。「芸術、特に音楽は私にとって人生の必須科目」。軸をぶらさず、まっすぐに自身の想いや音楽のやりがいを伝え続ける。
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