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都筑区版 公開:2015年12月3日 エリアトップへ

創立20周年を迎えた都筑区聴覚障害者協会の会長を務める 山下 智慎(ともちか)さん 中川中央在住 48歳

公開:2015年12月3日

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共生社会、築きたい

 ○…「聴覚障害者は音声情報が容易に得られない。会は情報交換の場」。賛助会員含め約40人で、協力し合い情報共有している。講演会の企画や区内の学校へ聴覚障害者を派遣し、手話の普及活動に尽力。「毎年行う交流会は飲み会。お酒が入ると普段話さないことも話せる」と、ざっくばらんな会の意義を語る。19日には、東京五輪を見越しアメリカのろう者に外国文化を学ぶ講演を都筑区で開催。手話サークルなどと連携して、「聞こえる人と聞こえない人が共に協力する社会を築きたい」。

 ○…愛知県名古屋市出身。3歳頃に高熱が原因で「音が聞こえなくなった」。両親の教育方針でろう学校には行かず、健常者と同じ学校に通った。「友達の口形の動きを見て何を話しているのか推測した」。いじめも少し経験したというが「嫌なことは忘れる性格」と笑い飛ばす。授業中は黒板に書かれた文字を必死で写し、理解できない言葉の意味を自宅で調べ直した。高校卒業後は、慶應義塾大学に進学した努力家だ。性格を考え、個性を伸ばせる環境で成長させてくれた両親に今は「感謝している」。

 ○…大学卒業後、大手電機メーカーに入社。若い時はソフトウェアの研究開発に従事。「入社時は健常者に負けたくなかった」。仕事に没頭するも、会話ができないもどかしさも感じた。会議に参加しても、全く内容が分からないこともあった。「ろう者だから限界がある。そういう見方が悔しい」。まだまだ聴覚障害者の昇格が困難な社会で約8年前、主任になった。会社人生で「一番うれしかった」と破顔する。

 ○…年明け1月、都筑公会堂で市の聴覚障害者協会が主催する「新年のつどい」では副実行委員長を務める。「聞こえる人も、聞こえない人も一緒に生活できる社会を作りたい」。人と人とのつながりを大切に、聴覚障害者のことを理解してもらう共生社会のために、今後も働きかけていく。

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