平成30年度スポーツ推進委員功労者表彰を受賞した 鈴木 昭三さん 佐江戸町在住 70歳
生涯現役のスポーツ人
○…スポーツ推進委員として長年にわたる功績が認められ、文科省から表彰された。現在、区の会長として119人のメンバーを取りまとめ、グラウンドゴルフ大会やマラソン大会などを主催し、地域住民と交流を深めている。「周りの方々の理解と協力があったから、ここまで続けてこられた」と白い歯をこぼす。
○…山形県出身。ビールの原料となるホップ農家に生まれ、家の手伝いをする優しい少年だった。中学で野球部に所属。3年の時にはキャプテンを任され、県ベスト4まで導いた。高校でも野球を続け「強くなりたい」と雪降る中、長靴を履いてうさぎ跳びを2時間繰り返した。「手足がかじかんできつかったけど、今も丈夫でいられるのはあの練習があったから」と目を細める。3年の春、学校推薦で社会人野球のテストに臨んだが「皆、甲子園出場者ばかり。プロの壁を痛感した」と落選。野球の道を断念した。
○…高校卒業後、神奈川県内の会社に就職。結婚を機に26歳の時、佐江戸町に移住した。「地域と親睦を図りたい」と40年前、ソフトボールチーム「佐江戸クリーンズ」を結成。「試合後は全身湿布だらけだけどね」。現在も監督兼選手として活躍している現役だ。都筑区が誕生した25年前、町内会の推薦でスポーツ推進委員に。「どんな人もスポーツをすれば仲良くなるし、その人の人柄も分かる。勝ち負けじゃない」。積極的にまちに出向きスポーツの輪を広げている。
○…8年前、隣人からもらった10匹のメダカは現在160匹に増え、4つの水槽で年齢別に育てている。「朝昼晩とメダカの学校を見るのが癒し。メダカも人も愛情込めて接することが大事」と微笑む。「今後も多世代にスポーツの魅力を発信し続け、私自身も生涯現役のスポーツ人でありたい」
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