第6代の都筑消防団長を務める 皆川 善康さん 牛久保在住 66歳
地域のもしもに備える
○…地域の防災リーダーとしてまちの安全・安心を守る消防団。1988年の入団以来大切にしている「自分のまちを自分で守る」を胸に第6代の都筑消防団長に就任した。いつ発生するか分からない災害に備え、火災・震災対策や訓練に日々励む。404人の団員を束ねながら地域のために汗を流す。「地域密着で自分のまちを守るためにも若い団員が増えれば」と団員増強にも意欲を燃やす。
○…牛久保出身。造園業を営む家庭の長男坊だ。小学生の頃は学校帰りに父の仕事に付いて、東京へ植木の配達に行った。「仕事のことはまだ分からなかったけど車に乗って東京に行けたのが楽しかったな」。大阪万博や東京五輪の開催時には植木を運ぶこともあった父の背中を追いかけ東京農大に進学。幼少期から父に教わったことを学術的に学びあげた。
○…近頃は孫と遊ぶのが楽しみな時間。「来るとうるさいんだけど、来ないと寂しくてね」と嬉しい悩み。「コロナが落ち着いたら孫が好きなディズニーランドに行く約束をしてるんだ」と目尻を下げる。近頃は、趣味のものづくりにも精が出る。5月から石を削って作製した観音様を2体完成させた。コロナで不安の続く社会へ安寧の祈りを込める。
○…30数年続けているが初の団長という責務に不安もある。そんな時支えになるのは幼馴染だ。小学校から大学まで同じ学校に通い同じタイミングで都筑と青葉の消防団長に就任した。「奥さんよりも長い付き合い、協力し合えるのが嬉しい」と微笑む。市の出初式の中止や団員の歓送迎会など団長になってできていないことも多い。「例年通りできないこともあるが、やるべきことをやるだけだ」と地域のために顔をあげ邁進する。
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