吾妻山公園愛護会の会長を務める べアレント・ヴォルフガングさん 中川中央在住 70歳
恋も活動も”行動派”
○…2年ほど前から、吾妻山公園(中川中央)の清掃を始め、ジャングル化していた公園を憩いの場として蘇らせ市から表彰を受けた。毎週土曜日、午前8時半から活動。生い茂る草の手入れや、竹林の伐採、老朽化したベンチの改修など、困難も多かったが「ドイツでは自分のまちは自分できれいにする。それも楽しくね」と豪快に笑った。
○…ドイツ出身。ブドウやジャガイモが豊富に採れる自然豊かな町で6人の兄弟に囲まれて育った。「野山を駆け回ったり、ツリーハウスを作ったり、トムソーヤみたいな幼少期だった。戦後で貧しかったけど、毎日楽しかった」。故郷での暮らしを振り返る。
○…20歳の時に、友人の家にホームステイしていた妻のゆう子さんと出会った。「かわいかった。一目ぼれ。ここから長いラブストーリーが始まった」。仕事の少ない故郷を離れ、ゆう子さんのいる日本に支店を持つテキスタイル機械メーカーに就職を決めた。22歳で来日。その後、ゆう子さんと結婚し、3人の子どもにも恵まれた。「交際するにも飛行機の往復は36万。簡単なことじゃないけど一緒にいたかった」。30歳の時に日本に残るため、自動車会社ボッシュ(株)に転職。都筑へと住まいを移し、64歳まで第一線で勤め上げた。「日本は人も食べ物も文化も天気も好き。でも、正座だけは苦手。倒れちゃう」
○…ドイツにいたころからサイクリングが趣味。「日本も北から南まで行ったよ。東北がお気に入り」。センター北で行われるクリスマスマーケットでは、毎年サンタクロースとして出演し、独文化を子どもたちに広めている。公園の手入れも新しいアイデアが溢れている。「良いチームで楽しい。みんなマイフレンド」と愛護会メンバーの名前をひとりずつ呼びあげた。
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