このほど都筑区医師会の会長に就任した 深澤 立さん 青葉区在住 58歳
地域と医師のため全力で
○…「僕なんかが」と思いながら加入した医師会も気が付けば長い月日が経ち、2年前から副会長、今年からは会長に就任した。新型コロナのワクチン接種など地域のための活動もあるが、「『医師のため』にできることも考えバランスの取れた運営をしていきたい」と力を込める。中でも力を入れたいのは災害対応。「大きな災害が起きた時、医師会として対応できるだろうかと考えるとまだ弱い部分がある。区として動けるよう協力していきたい」
○…国立がんセンターに勤務する父の背中を見て育ち、小学6年生の頃には「医師になって僻地に行く」と志した。「ムツゴロウさんの本を読んでねカメラマンにも憧れて僻地とか言ったのかも」。なんとなく意識していた夢が明確になったのは医師を目指していた友人の一言がきっかけ。「一生自分が何をやっていくか考えたほうがいい」と背中を押され医学部へ進学した。
○…高校時代には演劇に熱中した。「文系人間でね、文化祭を熱心に取り組んだよ」とはにかむ。高校2年では舞台で演出を担当。文化祭が終わると来年に向け当時流行していた8ミリフィルムの映画の作成に取り掛かった。脚本から演出まで自分たちのオリジナル。「3年生では監督を務めてね、友達の家で編集したり。その仲間とは今でも会ったりしていい思い出だね」
○…「休みを取ったら具合が悪くなって、それから毎日仕事をすることにしたんだ」と自宅よりもクリニックにいる時間の方が増えてきたそう。もちろんきついと感じることもあるが「欲張りに、人の10倍生きることにしよう」と切り替えて自分を鼓舞。患者さんからの『先生の顔を見ると安心する』という言葉を原動力に前を向く。
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