発足50年を迎えた合唱団「グリーンハイランド」の指揮者 大河内赫子(かくこ)さん 笹野台在住 70歳
団員は「私の誇り」
○…合唱団は発足50年。立ち上げから携わり、指揮者として指導を続けている。12月には50周年記念コンサートを開催。「私たちの演奏と気持ちが、聞いてくださる人全てに伝われば嬉しい」と話す。
○…団名の「グリーンハイランド」は、「笹野台の高い丘」という意味で団員が名付けた。団は笹野台の境友で、40世帯が海洋従事者に分譲されたことがきっかけ。「海洋婦人会」の親睦場として始まった。当時子どもたちにピアノや歌の指導をしており、団の指導をお願いされると「2つ返事で引き受けた」という。「一緒に勉強するのが好き。経験者も少なくて何でも基礎からだったけど、みんなで一緒に成長していった」と振り返る。現在、団員の最高齢は91歳。30年活動を続ける団員もいる。「みんな仲が良くて、最高な人ばかり。団員はみんな、私の誇りなんです」
○…音楽を好きになったのは小学生のとき。学芸会の始まりと終わりに歌を披露すると、上級生から歌詞に出てきた「カラスの赤ちゃん」といわれ、頭をなでてもらったという。そのとき「音楽って楽しい。歌って楽しいと思った」と振り返る。高校から専門的に勉強を始め、大学では声楽を学んだ。「嫌になったことは一度もない。でも指導を続けているうちに、自分の音楽はこれでいいの?と感じたことはある」という。しかし、「指導を受け入れてくれて、要求に応えようと必死な姿を見たとき、ああ、自分は間違ってなかったんだなって」と笑顔を見せる。
○…「私、宇宙の話が好きなんです」と目を輝かせる。どうしてできたのか、月の裏側はどうなっているかなど調べて、「話し出すと止まらない」と笑う。宇宙だけでなく、歌詞に出てきた意味を知らない単語など、疑問に思ったことはすぐ調べる。「一つのことからつながりや広がりがどんどん生まれてくる。それを、今後も音楽に反映させていきたい」
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