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旭区版 掲載号:2013年1月17日号 エリアトップへ

12月9日に行われたホノルルマラソンのフルマラソン車椅子部門で完走した 佐藤 トミ子さん 南希望が丘在住 76歳

掲載号:2013年1月17日号

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一度の人生、あきらめない

 ○…「どうせ死ぬなら、おもしろいことにチャレンジしたい」。一昨年、初めて挑戦したホノルルマラソンは10Kmだったが、昨年は伴走者とともにフルに挑戦し、11時間10分9秒で完走した。「押してもらっていたし、大したことないんですよ。でも、フルマラソンを『できる喜び』と『できた喜び』を味わえた」。何事も諦めないでやってみて、ダメならやめればいい―。自分の限界は決めない。

 ○…20歳のときに一人旅を始めて以来、旅とともに人生を歩んできた。肢体に先天性の障害を持つが、それをものともせず、日本国内をはじめ、世界各国を訪れた。その数は50カ国以上にのぼる。「昔は女性の一人旅なんてとんでもないこと。それでも、世界を自分の目で見たかったの」。発展途上国から先進国、環境は違えど共通するのは人の温かさ。「言葉が話せなくたって、ニコニコって笑顔で接すれば大丈夫」。旅を続ける所以は「素朴な人たちとの出会い」が大きい。

 ○…障害のことも明るく飾らずに話す姿が印象的だが、年頃の時期には自分を産んだ母親を恨んだこともあった。だが、今では母親が産まなければならなかった時代背景を理解することもできる。「悔しかったこともたくさんあるし、苦しみもあった。でも、障害があるからこそ、両親はたくましく生きてほしいっていつも背中を押してくれて。だから一人旅もやらせてくれた。本当に感謝してる」

 ○…旅をするもう一つの大きな目的は、写真を撮るため。約30年愛用するコンタックス159MMの「ひとみくん」を相棒に、世界の瞬間を切り取ってきた。「これが壊れたら私の旅も終わり。代わりはないから」。県立希望ヶ丘高校出身で、OB会による桜蔭会美術展に毎年写真を出品するのも張り合いにつながっているという。最近では体力の衰えも感じるというが、諦めることはしない。当面の目標は「どこまでホノルルマラソンに出られるか」だ。
 

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