25周年コンサートを開催する旭区音楽家団体「コンセール241」の会長を務める 白波瀬(しらはせ) 早百合さん 笹野台在住
良質な音楽 親しみやすく
○…毎年3月に旭区民文化センター・サンハートで開催するコンサートが今年25周年を迎える。「プロによる良質なクラシック音楽の生演奏を、低料金で地域に親しんでほしい」という目的のもと、1994年に結成されたコンセール241。メンバーは旭区在住・在勤の演奏家有志が集い、名称の「241」は旭区の郵便番号から名付けた。声楽やピアノ、弦楽器、管楽器、三味線などの多彩な楽器が一堂に会し、表情豊かなコンサートを地元に提供している。
○…先輩に誘われ、結成当初から活動に参加。大手音楽教室でピアノ講師として勤務していた頃だ。仲間たちとプライベートで演奏機会を持つことはあったが、「メンバーは名のある人ばかり。自分で良いのかなと思ったけど、嬉しかった」と笑う。結婚や出産、退職や復帰と人生の転機が訪れる中でも、年に一度の”大仕事”を励みに続けてきた。「毎年楽しみに来てくれるお客様もいる。成長を支えられてきた」と感謝を口にする。
○…音楽に対する高い意識やレベル、人前で演奏することの自覚など、13人いるメンバーは全員が同じ志を持ち、役割分担を行いながらコンサートを作り上げている。課題は若いメンバーを増やしていくこと。「若い世代を育てていくのと同時に、新しい感性も取り入れていきたい」
○…メンバー数人で高齢者施設を訪問し、ボランティアで演奏する活動も始めている。「アンサンブルも楽しい。今後コンサートでも取り入れられたら」。今回は旭区制50周年も意識し、旭区に縁があり、「めだかの学校」の作曲で知られる中田喜直氏の楽曲も演奏に取り入れる。「最後に行う会場全体での合唱は初めて『めだかの学校』」。街への愛着を音楽で表しながら、盛り上げていく。
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