旭警察署の署長に着任した 本城 宏一さん 区内在住 59歳
ぶれない正義感を胸に
○…署長としての勤務は旭区が2カ所目。9月3日付での着任にあたり、まず署員に伝えたのは「あいさつ」の重要性。円滑なコミュニケーションが仕事を進める第一歩と考え、「署員同士、地域の人、家族。警察官である前に一人の人として、ちゃんとしよう」。コミュニケーションを大切に、どんな相手にも誠実に接している。
○…交通機動隊に憧れ、警察官を志した。入庁後は刑事畑を中心に経験し、「悪い奴を捕まえたい」という一心で職務に励んできた。刑事として事件の捜査をはじめ、遺体を見て事件性を判断する検視官も経験。悲惨な現場も数々見てきた中で心が痛むことも多くあったが、「『犯人を捕まえないと』『事件なのかどうか判別しないと』という気持ちが強かった」。まっすぐな視線で語る姿からは、ぶれない正義感を感じさせる。
○…出身は現在の横浜市緑区。「自然や住宅が多いところが似ている」と、隣接している旭区には親近感を抱く。暑さが落ち着いてきたこともあり、息抜きも兼ねてこれからやりたいのが散策。「車や自転車とも違った目線でまちを見ることで、気づきも多い。守っていくためにも、少しずつ旭区を知っていきたい」。署を一歩出たとしても、頭の片隅には常に仕事のことがある。
○…刑事であれば事件解決に注力するが、一署としての役割は交通事故防止や防犯など多岐にわたる。「旭区は広くて人口も多く、それだけ責任も感じる。事件を解決すればいいだけではない」と気を引き締める。地域を守るために必要なのは「当たり前のことを確実に実行し、署をまとめる立場として的確な判断をしていくこと」。旭区が安全・安心な地域であり続けるため、正義感を胸に署を牽引していく。
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