「かながわFARM21発表会」農業青年主張の部で県知事賞を受賞した 新川(にっかわ) 敬一さん 今宿南町在住 29歳
農地に人を増やしたい
○…県内の若手農業者が活動の成果や都市農業への意見などを発表する「かながわFARM21発表会」。その「農業青年主張の部」で最優秀の県知事賞を受賞した。出場に向けては所属するJA横浜青壮年部の都岡支部が一致団結。仕事を終えた先輩や職員が毎週発表の練習に立ちあい、目線からジェスチャーまで細かなアドバイスをくれた。「受賞をみんな喜んでくれたので良かったですね」と目尻が下がる。
○…実家は農家。幼い頃から継ぐように言われていたが反発し、配電盤の工場に就職した。転機が訪れたのは久々に実家に帰った時。仲が悪かったという祖父と体調や農業の話をすると親孝行したい気持ちが芽生えた。「色々迷惑かけたんで」。5年前に就農すると間もなく祖父が他界。農業を背負っていく覚悟が決まった。
○…現在は父とともに主にネギを作る。甘みと太さがウリだが、細いネギも求められていることを知り、独学で同じ品種から細いネギも作り始めた。「横浜野菜の強化品目にネギがないので入れてもらいたい」。肥料を工夫し、より甘さのあるみずみずしいネギを3年以内に作ることが目標だ。「手をかけた分だけいいものができるし、サボるとモロに返ってくる。結果にでてくるのは楽しい」と笑顔で話す。
○…今回の発表会では「新たに農業を始める人に耕作が大変な荒廃地が割り当てられる現状」を問題として指摘。農業人口を増やすための決意などをアピールした。12月には県の代表として関東甲信越地区大会に臨み、さらに全国大会も見据える。「今まで良くしてもらったので期待に応えられるように頑張りたい。やるからには全国優勝を目指してやるだけ」。作物だけでなくスピーチも日々改良中だ。
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