12月5日に南希望が丘地域ケアプラザで祝箸袋の講座を行う 宮崎 賢一さん 金が谷在住 73歳
「工作は人とつながる道具」
○…青少年指導員を務めていたころから、牛乳パックや折り紙を使った工作を子どもたちに教え、今年度から南希望が丘地域ケアプラザで講座を行う。12月5日には正月を控え、祝箸袋を指導。「公の場では2回目。手先を使うと認知症予防になるので、いろいろな世代の方と楽しめたら」とにっこり。牛乳パックを切って組み立てた帽子やサッカーボール、折り紙で作ったおもちゃを並べる。
○…東京都・豊島区出身。創業400年を超え、漢方などを江戸幕府や宮内庁に納入していた商社の家庭に生まれる。幼い頃から工作好きで、友達の母親に教わりペン立てを牛乳パックで作ったことが今の原点。「10年前に青少年指導員をやっていたとき、偶然思い出し、工作したり教えたりするようになりました」。子どもだけでなく、大人にも作品を披露すると、会話も弾むように。「昔から引っ込み思案でね。でも、作品を通してたくさんの人と話すようになった」と工作が人とつながるためのツールとなっているという。
○…「目立つことが好きではなかった」と話しながらも、大学時代にはヨーロッパでバックパッカーの旅をしたことも。書店で”1日3ドルでヨーロッパ旅行”のタイトルに衝撃を受け、勇気とバイトで貯めた金を振り絞って実現した。「身振り手振りでどうにか乗り切って、自分の殻を破ったいい経験ですね」
○…都内で町歩きに参加した際、一過性の健忘症を発症。帰路が分からないのを助けてくれたのは、初対面の参加者。「いきなり作品を渡して仲良くなった人のおかげで事なきを得た」。作ったものを渡して「変なおじさんと思われることもあるかもしれないけど、そんな縁もある」と今後の活動に意欲を見せる。
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