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旭区版 掲載号:2015年1月22日号 エリアトップへ

設立1周年を迎えた「一般社団法人AKT」の代表を務める 大越 敏男さん 笹野台在住 71歳

掲載号:2015年1月22日号

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世のため人のため 走る

 ○…障害者や高齢者の通学、通院などの移動支援をタクシーの半額程度で請け負う「AKT(アクト)」。設立から1年が経ち、これまで高齢者だけで延べ約800人、障害児の移動も月に約90件を受け持つ。営利目的ではなく、活動の根底にあるのは「誰かの役に立ちたい」という思い。「『ありがとう』の一言と、喜んでくれている顔を見るのがとても嬉しい。朝早いのが大変なくらいで、苦労は感じない」

 ○…12年前、馬事文化財団を定年退職後、福祉に携わるように。きっかけはそれ以前、両親のために送迎や本の読み聞かせをしてあげた際「福祉は合っている」と感じたことだという。夕食を配達、配膳するボランティアから始め、地域作業所の送迎ボランティアを経験。学齢期の障害児の放課後などの療育、介護を行う「NPO法人いっぱい」で理事や所長を務めるほどになった。「体力的にもキツイ部分が増えてきた」と70歳を迎えたのを機に第一線を退くも、「交通手段で困っている人は多い。これだけは続けないと」と、自ら「AKT」を立ち上げた。

 ○…写真や歌、ものづくりと多趣味。趣味を生かして、地域ケアプラザでカラオケのボランティアをしたり、写真展を開いたこともあるという。特に、ものづくりや工作に関しては「自分でできるものは自分で作る」と語り、蹄鉄(ていてつ)を利用した時計は意匠登録をしているほど。送迎の際、障害児がシートベルトを外してしまうことがあったため、「外れないようにする小道具も作った」と笑顔を見せる。

 ○…移動福祉サービスは「潜在的には需要の方が多い」にも関わらず、まだまだ知られていない部分も大きいという。「どのようにして周知していくかが課題」。また、担い手の高齢化に伴う後継者問題もあり「特に団塊の世代の人たちに、もっと福祉に目を向けてほしい」と語る。「微々たるものだけど、世の中に恩返しができれば」。感謝を胸に、第二の人生を走り続ける。

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