金沢工業団地の経営者の会「横浜シーサイドフォーラム」の代表幹事を務める 星 正浩さん 能見台在住 52歳
周囲を生かす「無色」
○…区内工業団地の経営者の会「横浜シーサイドフォーラム」の代表幹事を4月から務める。結成26年目を迎えた同会は、多方面から講師を招く2ヵ月に1度の勉強会のほか、講演会やイベントなどを行ってきた。「中小企業を取り巻く環境は厳しい。だからこそ、様々な勉強会を通じて企業同士で情報交換を行い、元気を出してこの時代を乗り越えなくては」と会の意義を述べる。その上で「団地の活性化と発展の一翼を担っていきたい」と力強い。
〇…前代表幹事は豊かな発想力で様々な企画をしたアイデアマン。メンバーの力を結集し、巨大パエリア作りやドライブインシアターを実施し、会を盛り上げてきた。その実行力を間近で見てきて「すごく刺激になった」と振り返る。だが、「色がないのが、私の色」と力むことはない。今年の「PIAフェスタ」では街コンの工業団地版「PIAコン」を計画中だ。「周りにも独身がけっこういる。そんな男女に出会いの場を提供できれば」と話す。
〇…銘木を扱う会社の跡取りとして中区に生まれた。小さな頃から3つ違いの兄と一緒に会社経営することを言い聞かされて育ったという。会社を幸浦に移転したのは、30年ほど前のこと。以来、地域に根ざしてビジネスを展開してきた。兄弟経営だが、ぶつかることはない。「うちはお互いまかせあっているから」。営業畑の兄と、総務畑の自分。役割分担ができていることで、自然にお互いの領域には口を出さないという不文律が生まれた。
○…子育てや学校行事に積極的に参加する”イクメン”の一面を持つ。休日は、もっぱら関東学院六浦中学でラグビーをする息子の試合観戦。「金沢区は自然が多く海もある。子どもを育てるにはいい環境」。小学校のPTA会長を務めたこともあるが、「子どもが主役」と縁の下の力持ちに徹する。子育ての現場でもカラフルな個性を生かす「無色」であり続ける。
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