文部科学省から2012年度スポーツ推進委員功労者表彰を受けた 山崎稔さん 東朝比奈在住 70歳
スポーツで出会い、つながる
○…誰もがスポーツを楽しめるよう、様々なイベントを裏方として”コーディネート”するスポーツ推進委員。長年の活動が認められ、表彰を受けた。「一人じゃとてもできないこと。支えてくれた仲間や地域、家族の応援のおかげ」と微笑む。地元ソフトボールチームのコーチを買って出たことから、「軽い気持ちで」引き受けた委員の仕事。それから26年、スポーツの輪を広げてきた。
○…生まれ育ったのは、山々と清流に抱かれた群馬・桐生市。「昔は外遊びしかなかったし、三角ベースなんかよくやった。どちらかといえば『体育会系』でした」。高校ではハンドボールでインターハイ出場。冬は汽車で上越に出てスキー。社会に出てからは山に魅せられ、北アルプスなどの高峰にアタック。ロッククライミングにも挑戦した。数々のスポーツとの関わりが、新しい出会いと発見を生んだ。「人見知りしないし、やりはじめたら続ける。根が単純だから」と笑う。
○…転職を機に28歳で金沢に移った。持ち前のコミュニケーション力ですぐに地域に溶けこみ、やがて町内会でも役員を引き受けるように。現在は会長として、地域をまとめる。「朝比奈は歴史と自然がそばにある。良い伝統を受け継ぎながら、新しい地域社会をつくっていければ」。団体競技で培ったチームワークで、地域の仲間と汗を流す。
○…現在も楽しみはやはりスポーツ。駅伝に野球、ラグビー中継など、テレビに「かぶりつく」ことも多いそう。取材前日にも丹沢山に出かけるなど、自ら運動を楽しむことも忘れない。「スポーツは勝負だけじゃない。健康維持やストレス発散など、良いところがいっぱいあるんです」。委員は今年いっぱいで定年だが、しばらくは後進のサポートに回る。「歳を取っても、何か人のためにできることがあれば。何事もプラス思考でいかないとね」。はつらつとした表情で、「現役続行」を宣言した。
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