県政報告 県が「ひきこもり」の調査を実施 神奈川県議会議員 あらい絹世
ひきこもりの高齢化が社会問題となっておりますが、私は平成29年第3回、平成30年第3回定例会の2回で「40歳以上のひきこもり」について質問いたしました。
従来、ひきこもりが不登校問題と同一視されてきたことから、10歳代から30歳代の年齢層の若者の問題と考えられがちですが、近年ではひきこもりが長期化し、40歳以上のひきこもりの数も増加しています。また、働き盛りの親を持つ若者のひきこもりと異なり、40歳以上のひきこりの場合、親は既に定年退職しており、年金暮らしをしているケースが多く見られ、将来的に金銭面でも苦しくなるという問題もあります。
質問を受け、県では本人と家族が抱えている課題を分析し、有効な支援のあり方を検討するため、「ひきこもりに関する実態調査」を実施し、先程調査結果が発表されました。「ひきこもり期間が5年以上」が約5割、「40才以上」が約3割に上るなどひきこもりの長期化・高齢化が進んでいます。今後はこの調査結果をもとに、支援・相談機関の周知を図る事や様々な機関が連携して支援を行うよう取り組みを進めてまいります。
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