「ふれカツ」を開始した金沢中部地区社会福祉協議会と同連合町内会の会長を務める 高林 泰雄さん 金沢区泥亀在住 79歳
誰も取り残さない街に
○…金沢中部地区は、片吹から泥亀までの7町内会から成る。「細長い地理というハンディを克服するため、何かできないかと思っていた」と話す。そんな試みのひとつ、地域住民にふれあいの場を提供する「ふれカツ」が6月から開始した。皆で集まって交流できる場になればと願う。「高齢化も課題の一つ。誰も置いてきぼりにならない地域を目指したい」と意欲を見せる。
○…生まれも育ちも金沢区泥亀。小学校から高校まで地元校に通った。埋め立て前は目と鼻の先に海岸があり、「よく海水パンツでタオルだけ持って、遊びに行っていたよ」と振り返る。会社員時代も地元行事には積極的に参加をし、地域との関わりを続けてきた。2011年に泥亀町内会の会長職を受けたのは、「今まで育てていただいた恩返し」の気持ちから。その数年後から同地区連合町内会と同地区社協の会長も務める。
○…同地区社協が掲げるキャッチフレーズは「出会い ふれあい 支えあい」と「安全・安心に暮らせるまち」。「異世代交流部会」「高齢者部会」「子育て部会」「広報部会」の4つの部会で誰一人取り残さないまちを目指す。「地域の情報交換の手段として、発行している広報紙が重要な役割をしている」とも。「『ここに住んでいてよかった』と思えるような街にしていきたい」
○…昨年は3密を避けるため、町内の主な行事だった夏祭りやバス旅行、サロンの中止を余儀なくされた。また、お茶会や健康講座、コグニサイズなどの催しも規模を縮小。「”顔の見える関係づくり”が十分果たせなかったことが気がかり」と振り返る。災害時の支援や特殊詐欺防犯に役立つ町内会になるよう、知恵をしぼり出来ることを模索する。
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