県政報告 国と人々を結ぶ役割果たす 神奈川県議会議員 あらい絹世
昨年12月17日に閉会した第三回後期定例会では、医療従事者等に対する3回目の接種等を支援するため県独自の集団接種会場を設置・運営する「新型コロナウイルスワクチン接種体制の強化」3億7223万円や「ワクチン・検査パッケージ等検査支援事業費」386億9500万円など約493億円の補正予算が可決されました。
2020年以来、新型コロナ感染症の世界的なまん延が続き、収束の見通しも立っていません。対策に追われる政府の積極財政策も続き、22年度一般会計の当初予算案の歳出総額は過去最大の107兆円超となる見通しで、借金は膨らむばかり。神奈川県でも850億円の財源不足が見込まれています。
こうした中で昨年、強く感じたことは今日の政治の土台となっている民主主義の危うさで、国の施策と国民の思い・要望の乖離です。18歳以下への現金10万円相当の給付について混乱が生じたことが良い例です。今回の給付については国民・自治体の声を受け方針転換を行いましたが、「それは適正か」という人々の常識と国とのズレがしばしばみられます。これは役所の「決まりや運営」と人々の要望とのズレと同じことではないかと思うのです。こうした中で両者を結ぶ役割を果たすものとして、「国と人々の身近にある市町村を結ぶ都道府県の役割がますます重要になっている」ともいえます。昨年10月末の衆院議員選に続き今夏には参院議員選が予定されています。一人に1 票が託された選挙は一人ひとりが「民主主義とは」に思いを致す絶好の機会になると思います。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>