県政報告 ケアラー・ヤングケアラー支援 神奈川県議会議員 あらい絹世
総額4兆6185億円余に上る神奈川県の2022年度当初予算案が、3月25日の第一回定例会で可決されました。前年度当初予算より8・8%増え、5年連続で過去最大を更新したことになります。また新年度一般会計予算では「ケアラー・ヤングケアラーへの支援事業」5229万円が計上されています。SNSや電話による相談窓口や専門相談員、ケアラー同士で気軽に集まれるカフェの設置支援、ヤングケアラーへの学習支援を行うものです。ケアラー・ヤングケアラー支援については3月17日の予算委員会でも質問を行いましたが、私は以前より「ワーク・ライフ・ケア・バランス(仕事と介護の両立)」について何度も本会議や委員会等で質問してまいりました。
高齢者の増加や働きながら介護をする方が増加するなど、家族構成や社会環境は大きく変化しています。「介護は家族がするもの」という言葉のもと介護者(ケアラー)が大変だと声を上げる事が出来ず、孤独・孤立に陥るケースも多いです。要介護者の介護の質を確保すると同時に、ケアラーの生活の向上にも目を向けるべきであり、介護をする人、される人の両者が共に尊重され、無理なく介護を続ける事が必要です。
ヤングケアラーは「子どもが家事や家族の世話をするのが当たり前」「手伝いをするえらい子」と見てしまいがちですが、本来大人が担うべき家事や家族の世話など重い責任や役割を担わせてしまっています。子どもたちには手助けされる権利があり、子どもがSOSを上げ相談しやすい体制、自分を理解してくれる存在、安心出来る居場所を作ることが大人の役割だと考えます。
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