貞昌院でコンサート １００人が参加
演奏に聞き入る参加者
上永谷の寺院、貞昌院で３月31日、さわやかコンサートが開催された。
これは区内の居場所づくりや助け合い活動等のボランティアを行っている「さわやか港南」（川辺裕子代表）が地域交流のために落語会と交互に開催しているもので、その趣旨に賛同した同寺院が場所を提供している。今回のコンサートでは東日本大震災の被災者も招待され、同寺院の本堂には子どもから大人まで１００人以上の参加者が集まるなど好評だった。
コンサート開始前には亀野哲也住職が「一般的に寺院は元々落語などが催され、地域の人々が集まる場所だった」と説明。その後マリンバ奏者の市瀬孝子さん、ピアニストの渡辺藤子さんの演奏が開始。「愛のあいさつ」「愛の喜び」「マリンバフラメンコ」などが披露されたほか、飛び入りで児童がマリンバを演奏したり、童謡の「故郷」を全員で歌う場面も。また、休憩時間にはお茶とお菓子が振る舞われ、コンサート終了後にはチューリップが一輪ずつ手渡された。
川辺代表は「参加者からは楽しかったとの声をもらった。地域交流を行い、災害に向けて普段からつながることが大切。優しいまちづくりは強いまちづくりになる」と開催目的に触れていたほか、「参加者が会場設営を手伝ってくれて嬉しかった」と現場で生まれた交流を喜んでいた。今後は８月に同寺院で怪談をテーマにした落語会の開催を予定している。
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