横浜人形の家「あかいくつ劇場」で2月27日に開催する、東日本大震災復興支援コンサート「ふるさとをあきらめない」は今年で3回目。市内の高校や幼稚園で講師を務める上田ますみさん(中区在住)は、実行委員会の代表を務めるとともに、ステージでピアノを披露する。「震災のことを思い出してもらい、知ってもらうことで、それがまた何かのきっかけになれば」
収益は復興支援のために寄付しており、公演は2年に1回のペースで続けてきた。きっかけは、震災以来ツイッターなどで詩を発信し続けている福島県在住の詩人・和合亮一さんの作品「貝殻のうた」を使った楽曲との出会いだった。命の重さを詠んだ作品だが「美しい音楽の中だからこそ一層、胸に響いてきた」。
震災以来、被災地のために何かしなければという思いに反して、何もできないもどかしさだけがあった。だが、各地で活動する和合さんに直接会いに行ったことが転機となった。横浜での朗読会の開催を依頼すると、承諾と同時にピアノでの参加を勧められた。「『やりましょうよ』という力強い言葉に、自分でもできることがあるんだと気づけた」と当時を振り返る。
コンサートは午後1時開演。チケット一般3千円(前売2500円)、高校生以下無料。(問)上田さん【携帯電話】090・8332・3144
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