絶滅の危機にあるサギ科の夏鳥「ミゾゴイ」の繁殖に国内で初めて成功した横浜市繁殖センター(旭区)がこのほど、日本動物園水族館協会から繁殖賞を受賞した。同賞は国内初の繁殖に成功した動物園や水族館に贈られるもので、同センターの受賞は4回目。
同センターがミゾゴイの飼育を開始したのは2013年。ペアリングは15年から始めたという。飼育担当の白石利郎さんは「例がないので、手探り状態だった」と明かすが、長年の飼育経験を頼りに昨年繁殖を成功させると、今年5月にも国内2例目となるヒナのふ化に成功した。ヒナは現在、順調に育っているという。
従来ミゾゴイの繁殖は全国的に取り組まれてはいなかったが、環境省は今年から保護活動を進めている。繁殖センターの市川典良所長は「(今回の)成功例がこれからのミゾゴイ保護活動に貢献できると思っている。種の保存の役割を果たしていきたい」と語った。
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