卓球の日本一を決める全日本選手権が先月16日から22日まで東京体育館で行われ、上大岡小学校出身の笹尾明日香さん（横浜隼人高２年）＝写真＝がジュニア女子シングルスで初優勝した。全国制覇は個人・団体共に同校卓球部として初の快挙。
昨夏のインターハイでは個人・団体ともにベスト８入りを果たした笹尾さん。だが優勝を逃した悔しさが残り、「この大会は優勝するという強い思いで臨んだ」という。大会直前には足の炎症というアクシデントにも見舞われたが、「けがで動きに制限が出たことで、かえって引き出しが増えた。この作戦がダメでも次がある、と焦らず対応できたと思う」と振り返る。
日ごろ指導にあたる岸昌宏教諭は「戦術を徹底できたことが勝因。それぞれの状況に対応しながら、試合を進めていく中で強くなっていった」と評価する。笹尾さんは「試合中は１セット１セット取る、という気持ち。自分を信じられるようになってきた」と言葉に自信をにじませる。
４月から３年生となる笹尾さんは、「全日本という大きな大会での優勝だけど、あくまでも『ジュニア』。まだステップで、満足はしていない」と冷静だ。今後は年齢制限のない一般の部での優勝を目指し、世界の舞台も視界に入っている。
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