今年で創立70周年を迎える港南中学校で4日、作家やミュージシャンとして活躍するドリアン助川さんを招いた70周年記念講演会が開かれた。ドリアン助川さんは体育館で全校生徒を前に講演を行った後、図書委員や有志の生徒との座談会にも参加した=写真。
講演会と座談会は助川さんが2013年に出版した小説「あん」がきっかけだった。同作品を読んだ上田篤也校長が感銘を受け、周年事業の一環として講演を依頼したという。
同作品は15年に映画化され、カンヌ国際映画祭の出品をきっかけに世界各国でも上映された。この日に備えて生徒たちは映画作品を鑑賞した上で、作品中で取り上げられているハンセン病についても事前に学習して講演会に臨んだ。
講演会で助川さんは、出版できない危機があったと明かしながら、「ずっと胸に宿しておけば、夢を叶えるチャンスは必ず訪れる」と語りかけた。また座談会では作品づくりについての質問もあり、「テーマと背景が最も重要。『あん』はハンセン病を通じて、成功や何かの役に立つことだけが生きる意味ではないと表現したかった」と話した。
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>