廃部の危機乗り越え全国大会初出場へ――。港南台第一小学校を中心に活動する「港南台剣道クラブ」が5月26日、寒川総合体育館で行われた第34回神奈川県道場少年剣道大会に出場し、小学生団体の部で全国大会出場を決めた。同クラブは創立44年の歴史があるが、この県大会への出場は初めて。
部員減で4年前には廃部の危機もあった。少しずつ部員が増え、全日本剣道道場連盟に加入して全国を目標に据えた。代表の山岸正英さんは「初戦から接戦の多い厳しい大会。大事なのはこれから、だが目標を一つ実現できて良かった」と話す。
団体戦メンバーは佐藤愛基士(あきと)君、佐藤良哉(りょうや)君、藤田謙臣(けんしん)君、亀井響紀(ひびき)君(以上、5年)、福士真宙(まひろ)君(6年)に控えの坂越恵梧(けいご)君(5年)を加えた6人。52の道場が出場し、港南台クラブは2回戦に勝ってベスト16入りを決め、全国大会の出場権を得た。
大将戦、残り数秒で
その「2回戦」は先鋒から副将まで4戦4引分けで、勝敗の行方は大将戦に委ねられた。大将の福士君は「延長戦もあるから焦らず、守りながらチャンスがあれば打とう」と冷静に機会をうかがい、残り数秒の場面で一本を取って勝利した。続く3回戦も5試合で決着がつかず、代表戦となったが惜しくも敗退した。
山岸さんは「なにより剣道が好きだという気持ちが大事。それを持ち続けられるよう声をかけながら、子どもたちが精一杯やっているのを信じて、見守らないといけない」と思いを語る。
なお県大会では小学生の部で斉信館剣友会(港南区)が3位に入り、中学生の部で本郷総合剣道会(栄区)が3位に入り、全国大会出場を決めた。
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