「中学が一番楽しかったので、その頃に先生になろうと思いました」。そう話すのは3月まで野庭中学校の臨時的任用職員だった伊澤美涼さん(24歳)。同校の卒業生でもある伊澤さんは当時、吹奏楽部の練習に毎日夢中だったという。
野庭中を卒業後、法政女子高、法政大と進学し、2年前に「先生」として母校に戻った。再び部活にも関わり始め、これからというその年の夏に母校の閉校を知らされた。寂しさもあったが、閉校までは前向きに生徒たちと思い出作りに力を注いだという。
実は伊澤さんは、2008年に閉校した野庭東小学校(現・野庭すずかけ小)の最後の卒業生。また中学吹奏楽部では、かつて県立野庭高校(03年閉校)で全国金賞を経験した白根圭偉子教諭から指導を受け、「音楽は心」という言葉を今も大切にしている。
そんな「野庭」と縁の深い伊澤さんは4月から正規採用で他校へ。「閉校はするけれど、思い出は皆の胸に残り続けるから」。前向きなメッセージを後輩たちに送った。
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