国会で首相指名選挙があった16日、横浜市内の選挙区では初の内閣総理大臣の誕生とあって選挙区の港南区や南区、西区の各所ではお祝いムードに包まれた。南区宿町にある菅義偉氏の事務所そばの葬儀社の駐車場に設けられた会場には約250人もの支援者らでごった返すほどの賑わい。妻の真理子さんも駆け付け、支援者らともにテレビで行方を見守り、就任が決定すると、支援者らが万歳を繰り返すなど、大きな歓声が上がった。
「国のため」決意強く
港南区からも支援者らが続々と駆け付け、長年にわたり応援してきた菅氏の第99代内閣総理大臣への就任を喜び合った。
港南区後援会の松井住仁会長は「本当にうれしい。皆さんのおかげ。菅さんは私心がなく、国のために生きるんだという決意が強くて素晴らしい」と語り、「特に納税者が自分の意思で税金を納められる、ふるさと納税に取り組んだことは大きい」などとこれまでの功績を称えた。
商店街あげてお祝いも
「菅首相」が決定した16日午後2時過ぎ、菅氏が顧問を務める南区の弘明寺商店街は顔写真入りの横断幕を掲げた。
弘明寺商店街の長谷川史浩理事長は「菅さんは顔の見える関係を大切にしている人。商店街が元気になって恩返しをしたい」と話した。
衆議院議員に初当選したころからの支持者という男性は「20年以上応援してきて良かった。ただ、首相になったら横浜に来るのは難しいだろうから、姿が見られないのは寂しい」と話した。
南区高根町の横浜橋通商店街でも似顔絵入りの幕を掲げ、買物客にまんじゅうを配るなどした。両商店街とも「第99代」にちなんで、商品やサービスを99円や990円で提供するセールが開かれるなど、祝福ムードに包まれた。
期待の反面、注文も
横浜初の首相誕生に市の経済活性化を期待する声も多い。
菅氏がよく通っていた飲食店の経営者の男性は「大企業だけではなく、コロナで苦しむ中小企業を支援する政策を進めてほしい」とした。一方、子育て中の母親は「菅さんが推進するIRは、横浜に似合わないものだと分かっているはず。絶対やめてほしい」と強い口調で注文をつけた。
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>