衆議院選挙が10月19日公示、31日投開票の予定で準備が進む。神奈川2区(港南区、南区、西区)は、現職の菅義偉氏(72・自民)と元職の岡本英子氏(57・立民)、新人の明石行夫氏(62・共産)が立候補の意向。神奈川4区(栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)では前回(2017年)小選挙区を制した早稲田夕季氏(62・立民)と比例復活の山本朋広氏(46・自民)、国会議員を3期務めた浅尾慶一郎氏(57・無所属)、新人では政治団体代表の大西恒樹氏(57・無所属)と立候補で逗子市議会議員を自動失職する見込みの高谷清彦氏(42・維新)が出馬表明。(11日起稿)
神奈川2区
菅氏は昨年9月に首相に就任。携帯電話料金の引下げなどを進めた。また新型コロナのワクチン接種を1日100万回行うことを掲げ、接種の加速化を図った。10月4日に内閣総辞職した際には「国民が安心と希望を持てる未来のために、道筋を示すことができたのではないかと思う」との談話を出している。
岡本氏は95年の横浜市議選に栄区から出馬して当選。4期目途中の09年に辞職し、衆院選に民主党から神奈川3区(鶴見区、神奈川区)で立候補して当選。1期務めた。「税制を見直して経済格差を是正し、医療、年金、子育て・教育支援に予算を重点的に配分して誰もが安心して暮らせる境を目指す」とする。
明石氏は塾講師やコンピューター関連企業に勤務。12年、14年の衆院選で1区(中区、磯子区、金沢区)から、15年、19年の市議選で金沢区から出馬していずれも落選。党2区国政対策委員長を務め、菅政権時のコロナ対策を「公助として機能していない」とし、「命とくらしを守り抜く」をスローガンに掲げる。
神奈川4区
初出馬の前回選挙で最多6万7000票を集めた早稲田氏は、自公政権を「後手後手。国民の方に目が向いていない」と批判。命と生活を守ることを最優先に、コロナ対策では医療崩壊を防ぐ体制整備を訴える。また子ども関連予算の2倍増を掲げ、「子ども、女性、若者の声にも寄り添う政治に変えていきたい」。
前回5万5000票を獲得し、任期中は防衛副大臣などを歴任した山本氏。5選へ、「コロナ下で数年後の人生設計ができる安定した社会が求められている。そのためにも、継続した政権運営が必要」と語る。ワクチンや治療薬の国産化、事業者への補償、財政出動により経済の立て直しをはかりたいと続けた。
4年前に議席を失った浅尾氏は、選挙区内を回って後援会組織を各地で発足。コロナ後を見据え、所得の再配分機能強化、各種給付金を巡る混乱を念頭にした国税庁と日本年金機構を統合した歳入庁設置、環境対策の人工光合成などを掲げる。「主張してきた政策実現へ再起したい」と捲土重来を期す。
2年前の参院選にれいわ新選組から出馬し、今回は無所属の新人・大西氏。「日本には大きな方向転換が必要」と唱える。経済、金融の仕組みを変え「金、金の世の中から脱却しなければ。今の価値観が限界にきているのは多くの人が気づいている。大転換を日本がまず行い、世界へと広げていければ」と訴える。
高谷氏は初の国政選挙挑戦。「まずはコロナ対策」と臨時療養施設の速やかな設置による在宅療養での容態悪化に対応する体制構築を目指す。また、ワクチンパスポートの活用も推進し、「安全な日常を取り戻したい」とする。VRを活用した在宅授業の環境整備や教育費の完全無料化なども主張していく。
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