「力ひとつで街のためになれる。あとはオレンジの制服に憧れて隊員を目指しました」--。そう笑顔を見せるのは野庭特別救助隊の佐藤忠行隊長(42歳/芹が谷出身)。各区に1隊ある「特別救助隊」が港南区では野庭消防出張所(喜多亮介所長)に配置されている。横浜市は全国でも最初に消防救助隊を創設したとされている。
「準備が9割」
高度な知識や技術を駆使し、火災や交通事故、地震などあらゆる災害現場で人命救助を任務とする同隊。佐藤隊長は「災害現場で冷静に判断、行動するのは難しいこと。だからこそ、『準備が9割』とさえ言えるのです」と語る。例えば交通事故の場合、駆けつけてどこに車を停めるか、要救護者は本当に他にいないか、どの機材をどう使うか細かく具体的にイメージトレーニングしておくことが大事という。
また5人の特別救助隊はやはりチームワークが鍵だ。「年齢や階級に関わらず、気づいたことをいえる雰囲気じゃないと」。日頃からのコミュニケーションを重視し、「声を出すのも大事なこと。確認事項を共有する意味もあるし、皆が元気づけられるというのもある」と強調する。
「港南区は自分が育った街でもあり、災害時の救助以外にも恩返しをしていけたら」と佐藤隊長は思いを語った。
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