中区・西区版 掲載号:2012年1月19日号
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中区の「gallery元町」で22日まで個展を開催中の作家 琴野 杏さん 中区在住 32歳

表現できる喜びを胸に

 ○…「創り人…かな」。自身を表す言葉を尋ねると、しばらく考えてこの言葉を選んだ。詩や小説を書き、絵や版画も創作活動に取り入れる。「ジャンルに縛られず、想いを表現するために何でも挑戦します」。開催中の個展はテーマを「森の道標」とし、人生に影響を与えてくれた人や物への感謝を表現する。「人と人とのつながりの大切さなどを感じてもらえたら」。

 ○…読書好きの母親の影響で、幼少の頃から本に親しみ、小学校の読書感想文では表彰も受けた。「でも、いい成績を出すほどに周りの期待が増し、それに応えなければという重圧に押しつぶされそうでした」。対人関係が苦手になり、中学では一時不登校も経験したが、転機は高校時代に訪れた。通信制で執筆や創作活動も単位に認められ、「やりたいことを自由にやれた。自分の進むべき道が見えた気がした」と振り返る。

 ○…18歳から父親が経営していたレストランで働き、創作活動に関わることは全て独学で勉強してきた。2007年に短編小説集「駆け抜ける日々」でデビュー。知り合う作家のほとんどが美大出身で、自分に専門的な知識や技術がないことをコンプレックスに思う時期もあった。しかし、個展を重ねるごとに応援してくれる人も増えて自信もつき、「今は逆に、常識や手法に囚われず自由に想いを表現できると前向きに考えています」と白い歯を見せる。インタビューの間、イキイキと楽しそうに話す姿からは対人関係が苦手なようには見えなかったが「創作活動によって自分が開かれ、助けられた。表現することで自分の存在を確認できて本当に感謝しています」。

 ○…今後の夢を尋ねると「活動をずっと続けていくこと」と少し控えめな答えが。「マグロって泳ぐのやめると死んじゃうじゃないですか。私も一緒、ずっと創り続けることが大切で、一番の幸せです」と微笑む。表現できる喜びを胸に、今日も作品と向き合う。
 

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