交通栄誉章「緑十字銀章」を受章した 岩崎 忠雄さん 西区中央在住 82歳
地域のために精一杯奉仕を
○…第52回交通安全国民運動中央大会で交通栄誉章「緑十字銀章」を受章。西区の戸部交通安全協会の一員として、特に高齢者の交通安全の啓発活動に長年携わってきた功績が評価された。「大変名誉なこと。安全な街づくりのため、これからも積極的に呼びかけていきたい」。
○…西区連合町内会自治会連絡協議会の会長を2003年から務める。自治会のほか防犯協会や文化協会、区民利用施設協会など数々の会長職を兼任し、手帳はまさに分刻みのスケジュールで埋められている。「手帳は財布より大事。頼られるのはありがたいことだし、引き受けた以上は体の続く限り精一杯努めたい」と語る。年齢を感じさせない張りのある声と艶やかな笑顔が印象的で、健康の秘訣を尋ねると「6年前に病気で胃の4分の3を摘出して15キロ痩せた。それ以来体調がよくて、まさに『一病息災』だね」と笑う。
○…南区に生まれ、5歳の時に西区に越してきた。戦前、戦中、戦後の全てを西区で過ごし、街の変遷を体感。幼少のころから舞踊や美術に興味を持ち、西前小、鎌倉学園を経て武蔵野美術学校で油絵を学んだ。日本舞踊坂東流の家元からは「弟子にならないか」と誘われたが、「一人っ子なので家業を継がなくてはいけなかった。もし兄がいたら役者になっていたかもね」と微笑む。父から引き継いだ建築・解体業では、横浜港大さん橋ふ頭の解体など様々な現場を飛び回ってきた。
○…83年に事業を縮小させたあとは町内会長や民生委員だった父の影響もあり、「今後は地域のために一生懸命奉仕したい」と地元、扇田杉山自治会の会長を引き受けた。自治会の仕事について「多くの人と出会えていろいろな話を聞けるのが楽しい」と魅力を語りながら、「まだまだ知らないことが沢山。もっと勉強しなければね」。事務所に山積みの西区や横浜市の資料を眺めながら笑った。
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