「みなとみらい21さくらフェスタ2012」の実行委員長を務める 工藤 文昭さん 横須賀市在住 63歳
MMの魅力を知る機会に
○…横浜を代表する商業、観光の中心地みなとみらい(MM)。春を迎えると「さくら通り」には100本近い桜が咲き誇る。来週末から通りとその周辺で「さくらフェスタ」と銘打って、ライトアップなど様々なイベントを開催する。「桜と一緒に日本一高いビルや帆船が楽しめるのはここだけ。地域の新しい魅力を知ってもらうきっかけにしたい。ゆくゆくは日本一のお祭りに」と力強く語る。
○…出身は宮城県。大学で交通土木などを学んだ後、73年に横浜市役所に入庁。時あたかもMM地区の造成が始まろうとしていた。以来、公務員生活のほとんどで同地区のまちづくりに関わってきた。計画の作成や区画整理、関係省庁との折衝、調整は困難の連続だった。「大変だったけれど充実していた。夜遅くまで仕事した後、仲間と飲みに行ってそこでまたまちづくりを論じ合ったりね」。時代の熱に呼応するように、走り続けた半生を振り返る。
○…実はMMの桜とも浅からぬ縁がある。都市計画を話し合っていた際、「海外からの観光客に日本の文化とまちをPRできる仕掛けを」と4本のメインストリートに「さくら」や「けやき」など日本の四季を表す名前をつけた。「さくら通りには当然、桜が必要だと思って緑政局(現在の環境創造局)に頼み込んだら、海沿いで桜が育つわけがないって笑われたよ」。それでも粘り強く働きかけて植樹を実現。30年近くを経た今、その桜がまちの新たな魅力となっている。
○…MMでのまちづくり支援や観光プロモーションなどを行う「一般社団法人横浜みなとみらい21」の理事長が普段の顔だ。今度はまちに「魂」を入れる仕事を担う。「これからの主役は住民やオフィスを置く企業の皆さん。それぞれの交流を促進し、100年、200年先を見据えたまちづくりのお手伝いをしていきたい」。我が子とも言えるMMの発展のため、その情熱は衰えそうにない。
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