サッカーJ3で2年目を戦うY.S.C.C.で主将を務める 吉田 明生さん 藤沢市在住 28歳
感謝の想いピッチで表す
○…「やるからには全勝するつもりで戦い抜きます」。2年連続でYSCCの主将を務め、チームをけん引する。ポジションはトップ下のMF(ミッドフィルダー)。昨季チーム得点王に輝き、今季も活躍が期待される。「自分の得点にはこだわらない。取るべき選手が取り、チームが勝てれば」。謙虚な語り口にも強い意志が見える。
○…兄の影響で7歳からサッカーを始める。ちょうどJリーグ発足と重なり、いつしかプロ選手を夢見るように。地元のクラブチームから武相高校、東海大学に進み、各年代で地域、県選抜に選ばれるなど将来が注目されていたが、大学3年時に膝前十字靭帯を損傷。手術して1年間リハビリするか、膝をかばいながらプレーを続けるかの決断を迫られた。苦悩の末、選んだ道は手術回避。伝統ある東海大学サッカー部の主将として戦い抜くことを決めた。「今が大事だと。最後までやり切れば自分の気持ちにも踏ん切りがつくと思った」。引退後はサッカーから身を引き、就職することも考えた。でも諦められなかった。「やっぱりサッカーが好きだから」。
○…卒業前に手術を受け、その後1年間アルバイトしながらリハビリに費やした。そして群馬県のJFLチーム、アルテ高崎にセレクションで合格し、5年前にYSCCへ移籍。アマチュア契約のため、朝から夕方まで医療事務員として働き、夜に高校のグラウンドを借りて練習する日々が続いた。「それでも毎日サッカーができることが幸せだった」。そして昨年クラブと契約を結び、念願のプロサッカー選手に。「遠回りした分嬉しかったけど、これまで応援し続けてくれた家族や周りの人たちに少しでも恩返しができたかなという気持ちのほうが強かった」と表情を緩める。
○…いよいよホーム開幕戦。「子どもたちの目標となりサポーターに元気を与えられるような、諦めない、熱いプレーを見せたい」。感謝の気持ちは試合で魅せる。
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