吉田町の夏恒例イベント「吉田まちじゅうビアガーデン」の実行委員長を務める 松岡 貞幸さん 中区在勤 44歳
「バーの街」で人つなぐ
○…「吉田町はバーや飲食店が多い街。夏のイベントやるならビアガーデンでしょ」と、街の仲間と企画したのが6年前。昨年実行委員長を任されてから、現場の仕切りや広報、協賛手配などまとめ役として手腕を発揮。春の「アート&ジャズフェスティバル」に続く、夏の一大イベントに成長させた。「土台を作った先輩方がうまく次の世代に引き渡して、支えてくれている。皆の協力があるからできるんです」。言葉の端々に仲間との絆や吉田町への愛着がにじむ。
○…東京都出身。現在は南区で、妻と8歳の息子と暮らす。エンジニアを目指して工業高校に通ったが、「かっこよくてモテそうだから」と銀座でバーテンダーのアルバイトをしたことがきっかけで、20歳から飲食業界の道に。創作和食店やレストランバーで店長を務めるなど、関内で10年間働いた。その後、野毛の居酒屋や飲食店のコンサルタント業務に携わり、2008年に日本酒から焼酎、ワインまで国産酒にこだわるダイニングバーを吉田町にオープンした。
○…「おやじが飲むカップ酒のイメージだった日本酒がこんなに美味しいものだったとは」と開眼し、当時最年少(23歳)で利き酒師の資格を取得。「全国にある小さな蔵元を応援したい」と店で取り扱うほか、日本酒を楽しむ会を企画して、その美味しさを地道に広めている。「昔から付き合いのある蔵元が有名になると、やっぱり嬉しいですね」と目を細める。
○…仕事終わりに仲間の店で飲むことも。「酒の席だから話せることもある。飲みュニケーションです」と照れ笑い。ビアガーデンも人と人とのつながりを重視して働きかけた結果、吉田町の飲食店約45店舗がほぼ全店参加し、月1回の会議にも毎回顔を出してくれるようになった。「”大人の街”として安心安全の街づくりをすすめながら、今後は子どもや家族で楽しめるイベントも企画できれば」
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