山手防犯協会会長などを務め、平成28年度県民功労者表彰を受賞した 岩崎 鉦司さん 中区本牧元町在住 85歳
地域の安全安心に身捧げる
○…公共の福祉に貢献し、その業績が特に優れた方々を広く顕彰することを目的とした県の最高表彰のひとつ、「神奈川県県民功労者表彰」をこのほど受賞した。山手防犯協会会長を15年間務め、10年前からは市防犯協会連合会副会長を務めてきたことなどが評価されての受賞。「地域の方々の協力のおかげ。私個人が表彰されたというより、皆で頂いたようなもの」と温和な笑顔で語る。
○…本牧元町で生まれ育つ。「小さいころは海がすぐそばで、家から裸で出かけたものだよ」と当時を懐かしむ。本牧小学校から旧制横浜中学校、横浜高等学校に進み、製薬会社に就職。営業マンとして都内の薬局などを駆け回る日々で、「あの頃は横浜よりも都内23区の地理の方が詳しかった」と笑う。地域と関わるようになったのは定年後。地元の本牧元町南部町内会で95年から会長を務め、99年からは本牧根岸地区連合町内会の会長も歴任した。「定年後も地域への貢献という”やりがい”を与えてくれた皆さんに感謝したい」
○…地域住民の防犯意識を啓発し、地域ぐるみの防犯活動を促進することを目的に組織される防犯協会。山手防犯協会では、山手警察署署員と協力し、振り込め詐欺などへの防犯意識向上を呼びかけるビラの配布などを毎月行う。「署員の方たちも本当に熱心に活動してくれてね。振り込め詐欺の撲滅はなかなか難しいが、これからも多くの方々と協力して、安全安心なまちづくりに少しでも寄与できれば」と力強く語る。
○…防犯協会以外にも暴力団排除協議会の会長なども務め、週に2度3度と山手署に通う。忙しい日々のストレス解消はグラウンド・ゴルフ。キャリア20年以上のベテランで、「地域活動とスポーツが元気の秘訣」と笑う。「定年後もゆっくりできず妻にも迷惑をかけている。もう少ししたらゆっくり旅行に連れて行ってあげたいな」と優しげな笑顔で語った。
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