8月5日から行われる本牧山頂公園のライトアッププロジェクトを発案した 石渡(いしわたり) 文さん 中区本牧原在住 34歳
アートで地域をつなぐ
○…「地域をつなぐイベントに携わりたい」。そんな思いを知人に相談したのをきっかけに、本牧を舞台にしたライトアッププロジェクトがいっきに動き出した。新しい取組みを欲していた地域住民の点と点が線になったかたちだ。普段は、根岸の「横浜イングリッシュプリスクール」をはじめ、石川町の「アートスペース『と』」や東急のカルチャースクールなどで子ども対象のアート講師を務める。
○…4年前から講師を務める南太田小放課後キッズクラブ=南区=の活動で、蒔田公園を会場とするアートイベント「光のぷろむなぁど」に出会う。地域と一体となったこのイベントに魅了され、2年前から実行委員に。そこで得たノウハウが本牧のプロジェクトにいかされている。
○…東京都出身。小学5年生のころ中区へ。大鳥中学校ではバドミントン部で汗を流したが、「絵を描いているときが一番幸せでした」と振り返る。進学した森村学園高等部で大きな転機を迎える。美術の先生との出会いだ。1年生で美大進学を勧められ目標が明確に。現役で女子美術大学に合格し、卒業後はアルバイトを掛け持ちしながら創作活動の日々を送る。そんな折、高校の恩師夫妻が経営する銀座の「ギャラリーQ」で個展を開く機会を得た。その後もほぼ毎年、同ギャラリーの公募展に出品する。
○…父と母との3人暮らし。6歳うえの姉は、夫の仕事の関係で全国を転々としていたというが、いまは同じマンションに。また大手アパレル会社の社長だった父は厳しくもよきアドバイザーだという。
○…社会との関わりを考える中で、ただ作品をつくるだけではなくアートをいかした地域貢献の可能性を探る。本牧のプロジェクトは、その一環でもある。また「アートの視点を持って教育に携わりたい」と現在、大学で教職課程を学ぶ。近い将来、教壇に立ち「次世代に地域の魅力をつないでいきたい」と目を輝かせる。
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