「ル・ノルマンディ」でテーブルマナー講座の講師を務めて3年目となる 櫻田 純さん ホテルニューグランド勤務 47歳
マナー知れば世界広がる
○…「子どもたちに本物にふれる機会を」。そんな思いから横浜随一のクラシックホテル、ニューグランドのメインダイニング「ル・ノルマンディ」で、春と夏に開かれているテーブルマナー講座の講師を務めている。日本ホテルレストランサービス技能士1級を持ち、協会認定の洋食テーブルマナー講師でもある。
○…家庭や学校などでテーブルマナーを学ぶ機会が少なくなっている昨今、この講座ではナイフとフォークをはじめナフキンの使い方から乾杯の仕方など、紳士淑女としてのマナーを家族で一緒に学ぶ。食器類はすべて本物で子ども用は一切使わない。ソムリエがサーベルを使って栓を抜く「シャンパンサーベラージュ」などの大技の披露などもあり、「とても貴重な機会」と自負する。「海外や大人の社交場でテーブルマナーを知らないと困ることが本当に多いものです」とその大切さを語り、「子どものうちにしっかりと学び、世界を広げて欲しい」と話す。
○…東京生まれの戸塚区育ち。叔父が働いていたニューグランドは、子どものころから身近な存在だったという。その姿へのあこがれや両親の助言もあり同ホテルに就職。本館にあった「スターライトグリル」から新館の「ル・ノルマンディ」まで、レストラン一筋のホテルマンとして27年目。ル・ノルマンディの給仕係トップである今も、最高級のおもてなしのために研鑽の日々だ。
○…平日の休みが多く、妻は仕事に、息子2人は小学校へ。一人になると豆を挽きコーヒーを淹れる。その一杯を味わいながらの読書は至福のひと時だという。ジャンルは色々だが「マーケティング関係の本をよく読みます」。読書も仕事に活かそうという姿勢は「クラシックホテルにしかない魅力をぜひ伝えたい」という熱い思いから。「テーブルマナーを学び、世界に羽ばたいて欲しい。この機会がその小さな一歩になれば」と白い歯をこぼした。
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