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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2017.12.21

知的障がい者卓球連盟の理事長として市内で開かれた国内大会の運営に携わった
河原 智さん
中区石川町在住 71歳

家族思いの名伯楽

 ○…全日本チームをはじめ、国体神奈川県代表や早稲田大学の監督を長年務めた日本卓球界の名伯楽。選手としてもインターハイ優勝、世界選手権出場と、卓球が五輪種目になる前からの輝かしい経歴を持つ。現在は市卓球協会会長をはじめ、県卓球協会および、県・市の体育協会でも副会長を務める。

 ○…2年前からは日本知的障がい者卓球連盟の理事長に就任。年数回の強化合宿では直接指導も行う。12月に平沼記念体育館で行われた国内大会には、有望株20人が集まった。パラリンピック種目でもある同競技のルールは健常者と同じ。「健常者への指導と大きく変わる点はないが、選手の持つ能力をいかに引き出せるかが我々のテーマ」と語る。東京大会を見据えた目標は、リオ大会男女1人ずつだった出場選手の増枠だ。

 ○…戸塚の生まれ。友人に誘われ、中学生の時に卓球を始めた。高校、大学と国内外の大会で活躍し、大学4年の最後には、当時では異例の「プロ」に転向。幻の「日本プロ卓球オープン選手権」に出場し、当時の欧州王者を破って開幕戦で優勝を飾った。指導者としては28歳の時、早大が2部リーグに降格した際にOBから頼まれコーチとして母校に復帰。その実績が認められ、全日本監督に推挙された。全日本では世界選手権で数年ぶりの銅メダルに導くも、当時経営していた卓球用品店に対する家族の負担が大きかったこともあり「家族と全日本、どちらを取るか考えて半ば強引に辞めました」と振り返る。

 ○…1975年に石川町駅近くに「河原スポーツ」をオープン。石川町に店を構えたのは、かつての恩師が横浜雙葉の教師をしており「この辺りは学校が多いから良いぞ」と助言を受けたから。今では市内大会の受付窓口にもなっており「女房が受付作業をやってくれて、ものすごく数が多いんですよ」。いつまでも変わらない、家族思いの一面が垣間見えた。

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