世界料理オリンピックで日本代表(ナショナルチーム)のヘッドコーチを務める 高橋 明さん 横浜ロイヤルパークホテル総料理長 60歳
一皿一皿に想い込め
○…世界料理オリンピックの日本代表チームのヘッドコーチとして、国内大会の審査員などで得た経験を生かし、チームをまとめる。「予期せぬことが起きた時にどれだけ軌道修正ができるか」と、慣れない異国の地での大会に不安は尽きないが「狙うは金メダル。本番までやるだけやって、あとは皆を信じるだけ」と前を向く。
○…東京・築地の小学校に通い、遊び場は様々な食べ物の匂いが交錯する市場。また病気の母に代わり料理をしていた父の記憶もあり、高校卒業後の進路を考えた時にパッと思い浮かんだのが「料理人」だった。担任の先生に「大きいホテルの料理長になる」と宣言して調理師学校へ。都内の一流ホテルで腕を磨いた後、横浜ロイヤルパークホテルに開業と共に入社、46歳で総料理長に。「先生を70階のレストランで、一番高いコック帽をかぶって迎えた時『本当に料理人になったんだな』と言ってもらえて…嬉しかったですね」と感慨深げに語る。
○…埼玉県川口市在住。小・中で野球、高校でテニスに打ち込み、活発な性格だったという。現在もキャンプやバーベキューが好きなアウトドア派で、ダッチオーブンでパエリアを作るなど本格的だ。「今年は孫たちとのキャンプを計画中。年明けすぐにキャンプ用品を出さないと」と声を弾ませる。
○…「『ま、いっか』で料理を絶対に出さない」が信条。数百人分のコースを提供する宴会が始まる直前で、ソースを作り直したことも。明るく気さくな話しぶりが一転、料理の話になると真剣な顔つきに。「気持ち一つで料理の味は変わる。お客様に出す一皿に嘘は付けない」。一皿一皿に想いを込めながら、客と料理に真摯に向き合う姿が垣間見えた。
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