人生100年時代を見据えた「働き方改革」に関する著書を発行した。 青木 羊耳さん(本名:青木良郎さん) 中区不老町在住 88歳
慈しみ伝える第二の人生
○…産業カウンセラーの養成をはじめ、サラリーマンのキャリア開発の研修や「心の健康管理」をテーマにした講演など幅広く活動する。このほど「定年までボーっと勤めてんじゃねーよ!ほんものの『働き方改革』」と題した著書を発行した。「人生100年時代。仕事で培ったキャリアだけで一生を暮らすのは難しい。退職・定年後のセカンドライフに生かせるキャリアを考えるきっかけになれば」と執筆の思いを話す。
○…兵庫県生まれ。中学生のとき太平洋戦争を経験し三重県小俣町で終戦を迎えた。「川の対岸の街に爆弾が降った。花火の火花が落ちていく場面によく似ていて、今でも花火を見るのが怖いです」と当時の光景を説明する。東京大学農業経済学部に進学。卒業後は、農林水産業の発展を金融で支える農林中央金庫へ。本店開発部長などを歴任し55歳で退職した。
○…「大学時代に良寛を知り、その生き方が私の座標軸になっています」。良寛は江戸時代後期の禅僧。子ども達と遊んだ逸話などから慈愛のある人柄で現在も多くの人に親しまれる。「良寛の生き方を体するため、50歳から退職後の準備を進めました」と産業カウンセラーや講師のキャリアを積んだ。80歳を過ぎても大手企業や行政、地域の団体から多数の依頼を受け、年間250日稼働するほど忙しい日々を送っている。
○…中区不老町に妻と住む。地域活動で始めた傾聴ボランティア。「心の耳で人の話を聞くように」と横浜市内などで講演や研修を行い、良寛から学んだ慈愛の心を伝えている。執筆は自身と向き合う大切な時間だ。「第二の人生でたくさんの出会い・人脈を得ました。人生100年時代。ボーっとしている暇はありませんよ」
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