横浜市立立野小学校の100周年記念事業実行委員会の委員長を務める 野崎 正之さん 中区麦田町在住 79歳
立野小とともに歩んだ人生
○…今年創立100周年を迎える横浜市立立野小学校で、その周年事業の実行委員長を務める。10月に行われる記念式典の準備などで他の委員とともに忙しい日々を送る。「私には少々荷が重いが、恩返しのつもりで精一杯務めます」とハツラツと想いを語る。
○…本牧通りから山手駅入口を入ってすぐの「野崎小児科医院」の院長。診療以外にも立野小創立時から祖父が同校の校医を務め、父も自身も、そして昨年からは息子が4代目を引き継ぎ、一家で立野小の児童を見守り続けてきた。校医のやりがいを尋ねると「昔に診た子が親になり、自分の子どもを連れて一緒に診察に来て『私もこんなに大きくなりました』なんて元気な顔を見せてくれるのが一番嬉しい」と優しく微笑む。診療所では今も息子と二人三脚で診療を行い、「子どもと真摯に向き合う」ために、時には椅子から降りてひざをつき「同じ目線での会話」を心掛ける。
○…昭和10年生まれ。麦田で生まれ育つ。「疎開で2年間箱根に移住していたとき以外はずっと麦田暮らしだから、ここ以外知らない」と笑う。母も自身も、そして子どもたちも立野小に通い、PTA会長も2期務めた。「自分以外に子どもも世話になり、校医としても親としても立野小とは切っても切れない縁」。立野小とともに歩んできた人生。それだけに100周年への想いも強い。「立野小は震災や空襲など、つらい経験もしてきた。そういう人たちがいて今があるということを忘れずに式典を地域ぐるみで祝いたい」。
○…職務に忙しいかたわら、趣味は小さいころから続けている折り紙で、「国際折り紙研究会」会員という肩書きも持つ。診察室にはクジャクやウサギ、カンガルーなど躍動感溢れる50種類以上の動物の折り紙作品が並ぶ。「子どもたちのために始めたわけではないが、ねだられたら嫌とはいえないよね」。子どもたちへの愛に溢れた笑顔だった。
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