第6回大相撲横浜場所を実行委員会顧問、県共同募金会会長として応援する 牧内 良平さん 海老名市在住 75歳
真実を追い続けて半世紀
○…「東日本大震災の被災地から横浜へ避難している方々が相撲を楽しんで、少しでも心を癒してもらえたら」。10月13日に行われる大相撲横浜場所に県共同募金会は300人の避難者を招待する。この巡業は「浜っこ育成」も目的の一つ。「子どもたちが小さい頃から相撲に親しみ、将来この横浜から横綱が出たら嬉しいよね」と目を細める。
○…長野県飯田市出身の75歳。現在はテレビ神奈川相談役を務める。早稲田大学を卒業後、1965年に神奈川新聞社に入社。社会部長時代には同社出身のジャーナリスト、江川紹子さんを部下に持ち、彼女が書いた記事への外部からの理不尽な圧力に決して怯まなかった。江川さんはのちに「言論・表現・報道の自由を巡る私の考えの出発点はこの時にある」と記すなど、大きな影響を与えた。「報道に携わるものとして大切なのは真実を伝えること、そして伝えるべきことをきちんと伝えること」。今もその姿勢は変わらない。
○…転機となったのは2001年。神奈川新聞社がテレビ神奈川の筆頭株主となったのを機に同社社長に就任。記者時代の人脈を活かして県内を回って増資先を増やし、新社屋に移転。デジタル放送化もローカル局として全国で最初に始めるなど、「第2の開局」と呼ばれるほどの大きな改革を実行した。昨年には、約半世紀にわたり神奈川県のメディアの発展に寄与してきた功績が認められ、旭日小綬章を受章。「多メディア化する中で経営も難しい面が増えると思うが、地元目線を大切に、それぞれの役割を果たしていけたら」
○…プライベートではクラシックやジャズを愛し、ゴルフ焼けの跡が健康的な一面をのぞかせる。昨年から県日中友好協会の会長を務めるなど社外での役職も多い。「現場からは卒業したような形だが、日中の民間交流など、経験を活かしてお役に立てることがあれば」。温和な表情にも堅い決意が込められていた。
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