市職員落語愛好会の会長就任公演を11月17日に行う 保科琢音(たくお)さん 中図書館職員 30歳
落語も絵本も自信満々
○…落語愛好会の会長に就任したのが今年4月。このほど、満を持して横浜にぎわい座の高座に上がる。来年で創立40年を迎える市職員の愛好会だが、その多くがすでにリタイア組。「入ったときは僕だけ20代。すごい歳の差です」と笑った。就任公演を17日に控え、演目「佐々木政談」の練習に熱が入る。
○…保土ケ谷区出身。6年間、都内渋谷区の図書館に勤め、横浜市中図書館の職員になったのが3年前。たまたま落語愛好会のメンバーだった面接官との会話に花が咲き、採用後に稽古に誘われたという。「プロの落語家でもあまりやらない『二階ぞめき』を練習する人がいるし、反省会は真剣そのもの」と、そのレベルの高さにひかれた。これまで設けてこなかった会長職を決めようと、昨年実施したアンケートに「副会長なら」と回答したところ、他に希望者がなく最年少が同会のトップに。
○…渋谷区時代、子ども向けの素話が「おもしろくない」と、落語に挑戦した。「片棒」という演目を披露したところ、子どもたちは大爆笑。その成功体験が背中を押し、近くの小学校で落語会を開くほどに。しかし、愛好会入会当初は「ぼろくそにダメだしされました」と振り返る。3年目の今では「そこそこ笑いをとれますよ」と自信をみせた。
○…絵本作家の顔も持つ。10月には、初めての作品「あっかんべー」を出版。「自信はあります」と、すでに20作品ほどのアイデアを温めているという。「1歳になる娘が最初に読んだ絵本は親父の作品だなんて格好いいでしょう」と目を細める。高校時代からの付き合いという妻は、ママ友に作品を紹介するなど、一番のファンのようだ。
○…「なぜか心が揺さぶられる」と、絵本作家は高校生のころからの夢だった。50歳で「だるまさん」シリーズを手がけた故・かがくいひろしさんの作品には「アイデアが斬新でドキドキする」と目を輝かせた。
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