口の健康に「パタカラ」ソングを中区などのイベントで披露する 佐藤 千恵子さん 旭区在住 80歳
77歳からの歌手人生
○…市が主導した横浜音祭りの連携イベント「ヨコハマ音ウェーブ2013」をはじめ、2月には開港記念会館で「中区童謡の会」に出演、3月には中区老人クラブ連合会からも出演依頼が寄せられるなど、多忙な日々を送る。生まれも育ちも東京都北区。横浜との出会いは、知人の誘いで昨年7月に出演した旭区の商店街イベントだった。それが好評で、中区のイベントに出演するようになった。
○…「パ・タ・カ・ラ」の4音をしっかり発音することで食べ物をしっかり噛み、飲み込む機能を向上させる、そんな健康法に3年前に出会う。一人でも多くの高齢者に元気になってもらいたいと「ゆうやけこやけ」「ふるさと」などの童謡13曲を収録したアルバムを自費で制作し、歌詞カードには「パパパパ〜」など、パタカラバージョンを付けた。昨年10月には赤い靴記念文化事業団(中区)の協力で、市歌(アラメヤ音頭)入りの「横浜バージョン」のアルバムも。
○…「お琴の音色がすばらしい」と邦楽が大好き。中学生のころ酒屋だった実家で木箱を使い、琴を自作したほど。山田流の家元に通い23歳でNHKのオーディションに受かる。家元からは免状をもらう腕前だった。その後、結婚など生活の変化もあり、音楽からは遠ざかっていた。
○…歌の世界に足を踏み入れるまでは、夫の介護と障害を持つ息子を支えながらの生活だった。転機が訪れたのは77歳の時。病床に伏せる夫の後押しもあり「やるぞ、って奮起したんです」。知人に紹介された音楽スタジオでミニアルバムを制作。それがきっかけとなり、「パタカラ」につながっていく。
○…「80歳をすぎたら歌しかないです。健康を考えると歌が一番いい」。今では都内北区の高齢者施設などを中心に週に3、4回はマイクを持つ。「お互いに元気に明るく、楽しく過ごしたいですね」とにっこりと笑った。
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